平成26年度 再就職支援講習会(報告) |
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掲載日 |
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2014/07/23 (2014/08/11更新) |
掲載者 |
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津田 雅子 |
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平成26年度 再就職支援講習会
近畿大学医学部附属病院 大國 恵
大阪府看護協会府南支部の再就職支援講習会が平成26年7月1日・2日の2日間、近畿大学医学部附属病院で開催されました。
参加者は大阪府北部〜南部在住の未就業看護師8名で、離職期間5〜15年でした。
参加動機は「就職が決まっているが技術面が不安」、「復職を考えているがついていけるか心配」、「今は看護職以外の仕事をしているが今後看護職で働けるか不安」などでした。
講習会の目的は、「府内の潜在看護師を掘り起こし、地域での人材供給・活用を促進する」であり、1日目は看護の現状、就業の心得、CVポートやPEGの説明、感染予防の講義と採血の演習。2日目は一次救急処置(BLS、AED、誤嚥時の対応)の演習、認知症看護、医療安全の講義とミニ就職フェア、就職相談が実施されました。
講義と演習を織り交ぜた内容で、過密なスケジュールでしたが、熱心にメモを取り、演習時は積極的に参加し、活発に質問をするなど意欲的に取り組んでいました。
初めは緊張感が伺えましたが、研修が進むにつれて次第に緊張感もほぐれ、参加者同士が楽しそうに会話をされている姿がみられました。臨床現場の看護事例の話しに、参加者の方々が目を輝かせて聞かれている様子を見ていると、臨床を離れていても看護の心はずっと持たれていることを感じました。
就職フェアでは、看護部長・看護管理者ご自身の経験談や看護管理者から見たスタッフの状況、施設紹介がありました。その中では、ご本人が復職して頑張ろうと思っていても、家族の協力が得ることができず、うまくいかないケースがあるとの話があり、再就職に際しては家族とよく話し合い、働く場所や働き方を考えることも必要と助言がありました。
講習会終了後も看護管理者に対しての個別な質問や、参加者が集まって名残惜しそうに話をしている姿が見られました。
2日間の短期研修でしたが、看護の知識・技術の習得、臨床現場の実際を知ること、背景は様々でも復職という同じ希望を持つ方々が情報交換を行い心強い仲間に出会える機会となったようです。
今回、講習会に参加することで、勇気を持って復職への1歩を踏み出したのですから、是非、もう1歩踏み出して臨床の場に戻ってきて頂ける日が来ることを願っています。
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