パネルディスカッション「ターミナルケア〜地域全体で患者・家族を支える〜」 |
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掲載日 |
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2014/02/18 |
掲載者 |
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山本 祐子 |
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講 師
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パネリスト
山田 由起子(市立岸和田市民病院 がん性疼痛看護認定看護師)
菊谷 八重 (出水クリニック 訪問看護認定看護師)
白川 美保子(特別養護老人ホーム ベルファミリア施設長)
座長
大西 智織 (医療法人大植会 葛城病院 看護部長)
乾 弘美 (医療法人晴心会 野上病院 看護部長)
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日 時
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平成25年11月26日(火) 18:30〜20:00
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場 所
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岸和田浪切ホール(小ホール)
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参加者
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201名
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今回はパネルディスカッション形式により、病院・在宅・施設での立場から実際に患者・家族をどのように支援しているか、それぞれの思いも織り交ぜながら報告をしていただきました。
まず病院での取り組みとして、2013年にオープンした緩和ケア病棟での終末期の患者さんやご家族への支援について、事例を中心とした報告がありました。「家に帰りたい」との患者の気持ちや家族の思いを丁寧にくみ取り、多職種や地域とも連携しながら支援を実践されました。
次に訪問看護の立場から実際の支援事例を紹介され、やはり本人や家族の思いを大切にし、ヘルパーとの連携のもと、チームとしてケアができたことを報告されました。特に家族としての役割も重視し、家族力が最大限に発揮できるようサポートしているとの報告が印象的でした。
最後に施設看護の立場から、「高齢・多死社会」を迎えている我が国の現状を踏まえ、在宅での看取り体制をどのように構築すればよいか、また人生を最期までその人らしく「いき・きる」ということについて、個人を尊重した看取りが大切であると語られました。
いずれのパネリストも揺れ動く患者・家族の思いを大事にしながら、地域全体で支えていく、その人らしく最期まで生きることを支援していくとの熱い思いを持っておられ、会場全体も熱気で包まれました。最後の意見交換では参加者からも「地域(在宅)で看取ることができることをもっと一般の方々が知ってほしい。」、「自宅で看取る、看取られることが難しい患者もおり、いろいろな選択肢があるとよい。」など活発な意見交換になり、盛況でした。
大阪府泉佐野保健所 広報出版委員 山本 祐子
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